- プルージック結びを覚えたい
- プルージックコードの使い方を覚えたい
プルージック結びとは?基本を知ろう
今回紹介するのは、プルージック結びとプルージックコードの使い方です。
プルージック結び(Prusik Knot)は、登山や救助現場で頻繁に使われる「摩擦系ロープワーク」です。
ロープに細い補助ロープ(スリングやコード)を巻きつけることで、荷重がかかると締まり、緩めるとスライドできる特性があります。
登山・クライミング・キャンプだけでなく、防災時の応急処置にも応用可能な万能結びです。
プルージック結びの特徴と用途
プルージック結びは、重さ(荷重)がかかると締まって、かかっている重さ(荷重)が無くなると緩んで動かすことができる結びです。
太いロープの途中に別のロープを結んだり、落下しないようにブレーキをかけたりしたい時に使うことが多いですね。
キャンプだと、ガイロープにランタンをかけたり、リッジラインにタープを固定したりとロープに輪っかを取り付けて色々とひっかけることが出来るようにします
登山だと懸垂線のバックアップに使ったり、アッセンダーの代わりに使ったりできます。
消防などが災害現場で使う方法場合だと、消防用ホースの落下防止に使ったり、懸垂線や渡過線の二次支点のほかにロープレスキューで使う事が多いです。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 滑り止め性 | 強い摩擦でしっかり固定できる |
| 可動性 | 荷重がない時は上下左右にスライドで移動が可能 |
| 安全性 | メインロープを傷つけにくい構造 |
| 応用例 | 登山のセルフビレイ、ロープ登はん、荷物の吊り上げなど |
特に「登山での自己確保」や「高所作業の補助」では必須スキルです。
プルージックの結びの作り方(手順つき)
プルージックの結び方は主に3つ
- プルージックコードで作る方法
- ロープの端末で作る方法
- ロープを折り返して作る方法
キャンプだと登山で使うようなプルージックコードの様に一本のロープを結んで輪っか状にしてから使う事が多いです。
消防は、ロープの端末や折り返して使う事が多いです。
キャンプで物をかけることに使うくらいなら、2mmの太さのもので十分です。
このロープは反射材が入っているので、夜間でもヘッドライトの光が反射するので視認性が高くなっていて、40mもあるのでたっぷり使う事ができるので、おススメ
プルージックコードで作る手順
ロープの端末で作る手順
今回、消防機関が使っている三ツ打ちのレンジャーロープを使って説明します。
このロープは、消防士なら必ず知っている約3mのスリング(小綱)よりも長い5mのものです。
長いロープを使い慣れていないと上手く作れないと思いますが、短いロープよりも長いロープの方が色々な事に使えるのでおススメです。
東京製綱の12㎜ナイロンレンジャーロープは強度が27.5kN(2,800kg)もあり、万が一の時に備えておきたいところです。
手順
- スリングの端末を上から二回巻きつける
- 反対側に端末を持っていき、下から二回巻きつける
- 端末を手前に持ってくる
- 形を整える
- 解け防止に半結びを作って完成
1 赤ロープをメインロープとします。まずは、白いロープをメインロープの上にかけます。

2 メインロープに白ロープを上から2回巻き付けます。

3 次に、反対側に端末を持っていきます。

4 「2」では上から巻き付けたので、ここは下から2回巻き付けます。

5 形を整えます。

6 最後に半結びをかけて完成です。

小綱やスリングロープを折り返して作る手順
1 白いロープを真ん中で折り返して、両方の端末を通します。

2 「1」で通したロープに沿ってもう一度端末を通します。

3 赤いロープに2回巻き付けたら、整えて完成です。
※赤いロープは、消防用ホースや渡過線、懸垂線をイメージしてください。渡過線や懸垂線はダブルロープで活動するので実際は赤いロープは二本あります。注意してください。

長いロープを折り返してプルージックを作る方法





よくある失敗とコツ
| 失敗例 | 原因 | 解決策 |
|---|---|---|
| 滑ってしまう | 補助ロープが太すぎる/巻き数不足 | 細めのロープ+3〜4回巻き |
| 動かしにくい | 巻きすぎ/締めすぎ | 使用前にほんの少しだけ緩めて調整 |
| 結び目がズレる | 不均等な巻き | 両端のテンションを均等に |
まとめ|注意点
プルージック結びは、ロープが痛んでいたりすると強度が落ちて引っ張ったときにロープが破断してしまったり、間違えた結び方や使い方をしてしまうとケガや事故につながります。
結ぶ時は、力がかかっても大丈夫な場所か?
使い方は間違えていないか?
など、使うロープ、結び方、結ぶ場所、使い方を必ず確認するようにしましょう。
- 使うロープは痛んでいないか
- 結び方は間違えていないか
- 結ぶ場所は力が加わっても大丈夫か
- 使い方は間違えていないか
ほかにもさまざまなロープの結び方を紹介しています。
色々な結び方を組み合わせる事が出来るようになると、キャンプや日常生活のほかにも災害時など色々な時に役に立つことができます。
次の記事ではさまざまな結び方を紹介しています。ぜひ読んでみてください。
防災だけじゃない!消防士が使うロープワークはキャンプやアウトドアにもおすすめ


