乳歯が抜け始めるのは、一般的に6歳ごろからと言われています。
抜けた乳歯を見て、この歯でたくさん食べてくれたからこんなに大きく健康に育ってくれたんだなぁ。としみじみ感じました。
そんな抜けた乳歯を大切にとっておきたいと考えている皆さんの役に立てるよう、乳歯の保存方法とおススメのケースをまとめてみました。
この記事で分かること
- 乳歯をきれいに保存する方法
- おススメの保存ケース
その歯、どうしてますか?
子どもの乳歯が抜けた瞬間って、親として胸が熱くなりますよね。
でもその後、ふと手にした小さな歯を前に――
「これ、どう保管すればいいんだろう?」と悩む方、多いのではないでしょうか。
昔は「屋根に投げる」「縁の下に埋める」という風習がありましたが、今の親世代は“記念に残す派”が急増。
とはいえ、ティッシュや小瓶に入れただけでは黄ばみやカビの原因に…。
この記事では、乳歯を清潔・安全に保存する方法と、おしゃれで実用的な専用ケースを紹介します。
昔は投げていた
地域にもよると思いますが、ある程度の世代までは抜けた乳歯は投げていたと思います。
強い歯が生えますように。と、お願いしながら、上の歯は縁の下に、下の歯は屋根の上に投げる地域がありました。
上の歯は縁の下に、下の歯を屋根の上へ投げるのは、新しく生えてくる大人の歯がまっすぐに生えてくるように、というおまじないです。
「ネズミの歯のみたいに強くなれ」や「ネズミの歯と変われ」と言いながら投げる地域もあるようですが、私のところでは「まっすぐ生えて」と言いながら投げていました。。
なぜネズミかというと、ネズミの歯はとても強く、まっすぐにはえてくるので、強くて丈夫な、まっすぐな歯が生えて欲しい。という願いからネズミの歯に願をかけたと言われています。
最近はマンションやアパートなどに住む方が多くなったり、家の作り方もコンクリートで基礎が作られるようになり、縁の下がなくなってきたことで投げる事をしない家庭もあるようです。
また、へその緒と同じ様に大切な思い出として、大切にとっておくための入れ物が売られています。
我が家も大切な子供達の乳歯は入れ物に入れて取っておいています。
海外は歯の妖精がくる?
欧米では、抜けた乳歯を枕下に置いて寝ると、歯の妖精「トゥース・フェアリー」が集めに来て、代わりにお金を置いていってくれる。という言い伝えがあります。

他の国はどうなのかというと、日本と同じような風習は中国・韓国・台湾・カンボジア・シンガポール・タイ・ベトナムなど世界各地であるようです。
日本では、ネズミにお願いしていますが、国や地域、宗教によって様々で鳥やお月さま、聖ヨハネなどにお願いすることがあるようです。
投げる場所も、いろいろで太陽に向けて投げたり、地面や畑に埋めたりとあります。
正しい乾燥+専用ケース保存が“長持ち”の秘訣
抜けた乳歯を長くキレイに保つには、
①しっかり乾燥させる
②密閉しすぎないケースに入れる
この2点がポイントです。
市販の「乳歯ケース」は、湿度対策や見た目のデザイン性にも優れ、
子どもの成長記録としても最適。
最近は名入れ木製ケースやアクリル透明ボックスなど、インテリア映えするアイテムも多数登場しています。
なぜ乾燥とケース選びが大切なのか?
ティッシュ保存はNG!
抜けたばかりの乳歯は、わずかに血液や水分が残っているため、そのまま保存すると腐食や変色の原因になります。
ティッシュや密封袋で保管すると湿気がこもり、黒ずみ・においが出てしまうことも。
正しい手順は以下の通り:
- 水で軽く洗い流す(強くこすらない)
- ティッシュの上で自然乾燥(半日〜1日)
- 清潔なピンセットで触り、ケースに収納
これだけで、保存状態が格段に違います。
素材選びで差が出る
乳歯ケースの素材には「木製」「アクリル」「金属」などがありますが、それぞれメリットが異なります。
| 素材 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| 木製 | 通気性◎。ナチュラルで温かみがある。名入れできるタイプも多い。 | ★★★★★ |
| アクリル | 中身が見える。インテリアとして飾れる。 | ★★★★☆ |
| 金属 | 密閉性が高いが、長期保存にはやや不向き。 | ★★☆☆☆ |
特に人気なのは「桐製ケース」。
防虫・調湿効果があり、長期保存に最適です。
成長記録としての価値
乳歯は単なる“歯”ではなく、その子だけの時間の証。
写真アルバムや身長記録と一緒に残せば、後で見返した時の感動も倍増します。
筆者自身、子供たちの乳歯をケースに入れて数年経ちますが、「この歯すんなり抜けたよね。」と話す時間が、家族にとってかけがえのない思い出になっています。
どんなケースを選ぶか
乳歯が抜け始めるのは一般的に6歳ころからなので、それまでに用意しておくことがオススメ
欲しかったケースがあるようなら売り切れてしまう前に購入しておくことをおススメします。
長く使うものだからと考えてしまいがちですが、あとで気に入ったデザインが見つかったら新しいケースを買って移すことも出来ますよ。
木製のケースやプラスチック製のケース、デザインもシンプルなものから可愛いものや乳歯全部を保存できる物からへその緒や髪の毛と一緒に保管できるケースと様々です。
- 素材で選ぶ
- デザインで選ぶ
- 保存できる本数で選ぶ
素材で選ぶ
保存ケースの素材は、木製やプラスチック製などがあります。
木製のケースは、使われている木の種類にもよりますが、ケースの中の湿気を吸いとり、カビが生えにくくしたり、伝統的で温かみのある印象があります。
プラスチック製のケースは、カラフルで、スタイリッシュな印象があります。
デザインで選ぶ
かわいいデザインのものからシンプルなデザインのものがあります。
長く使うものだから、必要以上に悩むよりお子さんと一緒に選んでお子さんが気に入ったデザインを選んでみるのもよいと思います。
保存できる乳歯の本数で選ぶ
ケースにすべての乳歯を保管できるものや1本ずつ個別にケースに入れ保管できるものがあります。
1つのケースにすべての乳歯を保管できるものは、乳歯を置く場所がすこしずつ埋まっていくので見ていてお子さんの成長を感じることができます。
1本ずつ個別のケースに入れて保管できるものも、乳歯が入ったケースが少しずつ増えていくのでお子さんの成長を感じられると思います。
人気の乳歯ケースおすすめ3選
桐箱タイプ
木の温もりと高級感があり、湿度調整にも優れた逸品。
名入れも出来るのもポイント。
アクリル透明ボックスタイプ
乳歯を入れる小瓶が並んでおり、中身が一目で分かるデザイン。
写真を横に添えて“成長コーナー”を作るとSNS映えも抜群。
キャラクター型メモリアルケース
ミッキーやくまのプーさんなど、子どもが喜ぶキャラクターデザイン。
ギフトとしても人気で、出産祝いやハーフバースデーにも◎。
保存するには消毒は絶対!
乳歯をきれいに保存するために必ずすることは、消毒です。
抜けてすぐにケースに入れると汚れや菌でカビてしまいます。
消毒などの処理をしてからケースに入れましょう。
消毒する方法は、煮沸消毒(しゃふつしょうどく)する方法とオキシドールで消毒する方法があります。
煮沸消毒

- 沸騰したお湯の中に乳歯を入れ5分間漬け置きして消毒します。
- 乳歯を取り出して、風通しのよいところで、しっかりと乾燥させます。
オキシドールで消毒

- 乳歯が入るくらいの容器(ペットボトルのキャップなど)に乳歯とオキシドールを入れ、一晩ほど漬け置きします。
- 消毒したら、乳歯を流水でよく洗います。
- 風通しのよいところに置き、しっかりと乾燥させます。
消毒したあとは?
消毒したあとは、購入したお気に入りのケースに保存して、お子様の成長を楽しんでください。
はじめた生えた歯でお母さんやお父さんが作った離乳食を一生懸命食べて、好きなものや嫌いなものもたくさん食べて大きく成長することができました。
お子さんが大きくなるにつれ、小さい頃の思い出もおぼろげになるかもあるかもしれません。
ですが、乳歯を見たときに、この時はこんな食べ物が好きだったなぁ。とか、これが嫌いだったなぁ。と思いだせるのではないでしょうか。
人は忘れる生き物ですが、物を見たときに、忘れていたものをパッと思い出せる。そんな瞬間が必ずあります。
お子さんが大きくなっても、お子さんを想ってやってきた喜びや苦労、工夫したり悩んだりしたことは決してなくなりません。
まとめ:今だからできる、家族の“時間保存”
子どもの乳歯は、ほんの一瞬の成長の証。
デジタル写真では残せない「リアルな思い出」を形にすることは、
将来、家族の宝箱を開くような瞬間を生み出します。
忙しい毎日でも、たった数分でできる思い出づくり。
今日抜けたその歯を、明日の“家族の宝物”に変えてみませんか?
大切に育ててきた思い出を思い出して、夫婦や家族で素敵な昔話の時間が作れるよう、ぜひ、乳歯をケースに入れて大切に保存してみてはいかがですか?
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