この記事では、消防士が使うロープワーク(消防の方たちは結索といいますが)を紹介します。
このロープワークは、いろいろな場面で役に立つものばかりで、組み合わせて使う事もできます。
私も先日、バーベキューをしたときに今回紹介しているふた回りふた結びでパパっとタープを張ることが出来ました。
ほかにも2階のベランダ掃除の時にプルージック結びで水道のホースが落ちないようにすることも出来ました。
ただし、きちんと作れないとケガや思わぬ事故につながる危険もあるので、注意してください。
結合
ここでは、ロープとロープを結び合わせる結合(けつごう)を紹介します。
この結び方を覚えておけば、ロープが足りなくなってしまった時や、太さの違うロープや濡れてるロープをつなぎ合わせる事が出来るようになります。
本結び
同じ太さのロープを結び合わせる時に使います。
こんな時に使いおススメ
- ロープの長さが足りなくなったとき
- ロープで物を束ねたとき
太さの違うロープや材質が違うロープはほどけてしまう恐れがあるので注意してください。
ひとえつなぎ
太さの違うロープや濡れているロープを結び合わせるのに適しています。
ふたえつなぎよりも早く結べますが、確実に結ぶならふたえつなぎがおススメです。
ふたえつなぎ
ひとえつなぎと同じように太さの違うロープや濡れているロープを結び合わせるのに適しています。
ひとえつなぎよりも確実に結び合わせることが出来ます。
「二重つなぎ」の作り方を解説!三打ちロープとザイルで違う端末処理の方法
結節
ここでは、ロープに節(ふし)や輪っかを作る結節(けっせつ)を紹介します。
ひと結び
切ったロープのほつれを一時的防ぐことができるほかに、滑車(プーリー)からロープが脱落するのを防止するために使います。
こんな時におススメ
- 抜け防止をしたい
- 切れたロープのほつれ防止
とめ結び
ひと結びと同じように、切ったロープのほつれを一時的防ぐことができるほかに、滑車(プーリー)からロープが脱落するのを防止するために使います。
こんな時におススメ
- 切れたロープのほつれ防止
- 抜け防止をしたい
とめ結びを連続して作ると、節結びになります。
8の字結び
ロープを木やフックなどに引っかけてロープを引き締めるのに使います。
節結び
一本のロープに連続して節を作って、登ったり降りたりしやすくするための結びです。
フューラー結び
ロープの中間に輪っかを作るときに使う結びです。端末を反対の方に引くとほどける場合があるので注意してください。
ちょう結び
フューラーと同じようにロープの中間に輪っかを作るときに使う結びです。
フューラー結びと違うところは、端末を反対に引いてもほどける恐れが少ない事です。
二重もやい結び(腰かけ結び)
ロープの中間に輪っかを2つ作る結びです。
三重もやい結び
ロープの中間に輪っかを3つ作る結びです。
結着
ここでは、ロープとほかの物や体を結び付ける結着(けっちゃく)を紹介します。
巻結び
ロープを結び付けるのに使う結びです。
ロープの端末からでも中間からでも作ることができます。
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もやい結び
ロープを体や物に結び付けるときに使う結びです。
【初心者必見】「もやい結び」は簡単にむすべて、ほどけない!おススメの結び方を紹介!
コイル巻もやい結び
ロープを自分の体に縛着(ばくちゃく)する結びです。
高所や落下危険がある場所で墜落用制止器具がないような時に緊急的に使います。
ふた回りふた結び
ロープを物に結び付けるときに使います。簡単にほどけるこのない結びです。
長さの調節がしやすいのも特徴です。
プルージック結び
ロープにロープを巻き付ける結びで、プルージック結びを引けば締まって強く巻き付き、緩めれば結び目を簡単に動かすことが出来ます。