「“まだ大丈夫”が、一番あぶない。」
大雨の避難は“知識の差”で生死が分かれます。
大雨のニュースを見るたびに、
「うちの地域は大丈夫かな…」
「避難した方がいいのか判断できない」
そんな不安を抱える方は多いのではないでしょうか。
とくに近年は、台風だけでなく“線状降水帯”によって、数十年に一度レベルの豪雨が毎年のように発生しています。
「避難指示が出たら動けばいいでしょ」と思っていても、実際は 避難情報が出た頃には、もう道路が冠水していたというケースも少なくありません。
大雨の避難で命を守るポイントは、「早く判断し、危険を避けながら移動すること」
ただ、どうやって判断すればいいのか、何を準備し、どんなルートを選ぶべきか、実はほとんどの人が明確に知らないままなんです。
この記事では、大雨で避難する際の注意点を 具体的に・わかりやすく・今日から使える形で徹底的にまとめました。
大切な家族や自分自身を守るために、知るだけで命が助かる内容ばかりです。
「冷静に安全を確保する避難行動」をできるような知識をお伝えします。
避難する時に大切なことは
大雨で避難するときにもっとも大切なのは、「危険になる前に、情報をチェックし、早めに避難準備を始めること」です。
そして実際の避難行動では、
- 浸水しやすい道を避ける
- 用水路・川沿い・アンダーパスを通らない
- 夜間は極力移動しない
- 冠水している道は、傘や棒、杖などで足元を確認しながら避難する。
- 道路の端は歩かない。
この5つの基本原則を守ることが、大切です。
【理由1】大雨時の避難は早期避難
大雨の怖いところは、「雨量 × 時間」で状況が一気に悪化すること。
しかも、判断が遅れる人ほど共通して「まだ大丈夫」と感じてしまうのです。
解決策
- 気象庁の“危険度分布”をこまめにチェック「気象庁HP:キキクル」
- 避難指示(レベル4)が出る前の レベル3(高齢者等避難)で避難開始
- 暗くなる前に避難
“ちょっと大げさかな?”くらいの早期行動が、大切になってきます。
【理由2】大雨の避難で絶対に通ってはいけない「3つの危険ルート」
大雨の避難で危険なケースの多くは、水の流れに足を取られた/車が水没したという移動中の事故です。
その原因となる危険ルートは3つあります。
1 用水路・側溝
マンホールの蓋が外れていることに気づかず、落ちてしまったり、側溝や用水路に気付かず、落ちてしまいそのまま流されてしまう危険があります。
特に夜や周囲が暗い状況では、道の境目が分かりにくく、とっても危険です。

一見、流れがないような場所でも吸い込まれるような水の流れが発生している危険性があります。
2 川沿いの道
今いる場所の雨量が少なくても、上流で多く降っていると、一気に増水して氾濫する危険があります。
川の近くを通ったり、川の様子を見るために近づく行為は絶対にNG。
3 アンダーパス
“深さ2m以上”に達する地域も多く、車が水没しやすい場所。
夜や不慣れな道では、水位に気付かず突っ込む事故が発生しやすく危険です。
解決策
- 用水路の多い道は“避難ルートから外す”
- 冠水している道では、傘や杖、棒で足元を確認しながら避難する。
- 雨の日に迂回ルートを家族で共有しておく
- 車での避難は原則しない
【理由3】大雨で避難する時に必要な「持ち物10選」|最低限でOK
避難する時に「何を持っていけばいいのかわからない」そんな声を非常によく聞きます。
大雨時の避難は、“荷物の軽さ”が行動の安全性に直結します。
必要最低限で構いません。
最低限持つべき10アイテム
玄関に非常持ち出しセットとして準備しておくとスムーズです。
持ち出し品は、リュックやバックパックなど、両手をふさがないものに入れましょう
傘は避難の途中で風にあおられる危険があるので、レインコートがおすすめです。
- 足元を確認するための傘や杖、棒
- スマホ
- モバイルバッテリー
- 飲み物(500ml程度)
- タオル
- ライト(スマホとは別)
- 処方薬
- 現金・貴重品
- 防寒・雨具(レインウェア)
- ホイッスル(救助用)
【理由4】大雨で避難するときの「靴」はスニーカー
大雨や冠水時の避難には、長靴のほうが安全だと思われがちですが、実は長靴は水が入った時に“重り”になり、歩行不能になるリスクがあります。
また、サンダルだと脱げてしまうので、靴紐をしっかりと結べるスニーカーがおすすめです。
一方、スニーカーは排水性が良く、たとえ濡れても軽さを保ちやすいため、避難には最適。
- 水を含んでも重くならないスニーカーを選ぶ
- 靴下も速乾性タイプにしておくとなおよし
- 長靴の避難は“冠水・浸水前の避難や外出のみ”に限定
【理由5】避難する際の服装は長ズボン
増水して、冠水した道。その濁った水の中で何が流れてくるのかわかりません。
さまざまゴミ、下水から流れてきた汚物、ガラス片なども流れているかも。
そんなところを肌を露出した服で歩くなんて想像しただけで怖くありませんか?
万が一けがをしてしまったら、その傷口からばい菌が入ってきて悪化してしまうかもしれません。
それを防ぐためにも、避難する時は、肌を露出しないよう長ズボンで避難するように。
【理由6】夜間の避難はリスクが倍増
夜の避難が危険な理由は、視界が悪いだけではありません。
- 水位が分かりにくい
- 用水路の存在に気付きにくい
- 足を取られるリスクが高い
解決策
- 暗くなる前に行動
- どうしても夜間に避難する場合は複数人で移動
- 必ずライトを使う
避難する時に大切な事
大雨で避難する時の最優先事項は、「危険になる前に、早めに行動を開始すること」です。
そして、
- 浸水しやすい道を避ける
- 必要最低限の持ち物だけを持つ
- スニーカーで移動する
- 肌の露出が少ない長ズボンをはく
- 夜間は避難しない
この5つを守るだけで、大雨での避難は格段に安全になります。
まとめ
大雨の避難は、「判断の早さ」がすべてです。
そして、今日この記事を読んだあなたはもう、適切な判断ができる知識を手に入れています。
避難行動は“特別なこと”ではありません。
30〜40分の行動で、あなたや大切な人を守れるなら、それは立派な自己防衛です。
ぜひこの機会に、
- 避難ルート
- 非常持ち出し袋
- 避難場所
を確認してみましょう。「備えすぎかな?」は、いざという時「準備していてよかった」に変わります。
あなたとあなたの家族が、安全に過ごせることを願っています。

