共働き家庭にとって、子どもの体調不良はいつ訪れるかわからない“緊急イベント”です。
まるで仕事のプレゼン前に起こるトラブルのように、突然スケジュールが崩れていく——。
先日、わが家にもその瞬間がやってきました。
子どもがインフルエンザにかかってしまい、妻が看病につきっきりに。
そして私は、食事作り・洗い物・下の子対応・買い出し…と家事を担当することに。
わが家は普段から家事は分担しているので、大変かもしれないけれど、なんとか頑張ろ。と、覚悟を決めました。
そんな、5日間のワンオペ生活で気づいたのは、
「家事には“見えない段取り”が意外に多い」
ということ。
この記事では私の経験をベースに、共働き子育て家庭が“倒れないための仕組みづくり”を解説します。
5日間で感じた「ワンオペ家事の負担」
理由1:家事は“タスク”ではなく“連鎖”だから
ワンオペになると、作業がどんどん押し寄せてきます。
- 料理をしながら
- 子どもの依頼に応え
- 食器を分けて、ダイニングと寝室に運び
- 洗濯機を回し
- 食べ終わった食器を片付け
- 食器を分けて洗い
- 洗濯物を干して
- 次の食事の下準備をして
- 使った道具を片付けて
- ゴミをまとめて
作業の途中で別の作業が割り込む——これが続くことで、脳のメモリが常に圧迫されるのです。
「いくら家事を分担していたと言っても、妻はいつもこれをやってくれていたんだよな。」と思うと、尊敬の念が湧きました。
理由2:感染対策で“家事量”が倍
今回もっとも地味にキツかったことがこれ。
体調不良の子と、看病している妻の食器・箸・コップはすべて別で管理すること。
洗い物が普段の1.5〜2倍に感じました。
そして気づいたのが
家事は“作業量”より“段取りの多さ”がきつい。
です。
何度も手を洗い、使った道具を洗って、食器を分ける。
ただそれだけのことなのに、心理的な疲労が積み重なるのです。
理由3:スマホがなる度に作業が止まる
看病している妻からはLINEで連絡が届きます。
- 「お水ちょうだい」
- 「ゼリーある?」
- 「毛布お願い」
洗い物をしていれば濡れている手を拭いて確認
食事を作っていれば、手を洗って、手を拭いて確認
こうやって、ちょくちょく確認するのは、ワンオペ家事をしていると地味にストレス。
しかし今回、私には “救いのアイテム” がありました。
CASIOスマートウォッチ(G-SQUAD)
濡れた手を拭かなくても、スマホを開かなくても、“手元を見るだけで内容がわかる”。
通知ひとつのために手を止める必要がなくなるので、家事のテンポが途切れない。
これは想像以上に大きかったです。
5日間のリアル食事ログ
この期間の献立を振り返ると、“無理をしない献立が一番”だと実感しました。
1日目
この前日の夜中に発熱したので、妻と相談して、【元気な子供+私】と【発熱して子供+妻】で寝室を別々に分けました。
朝:ご飯・納豆・味噌汁
昼:月見うどん・ふりかけおにぎり
夜:カレーライス・サラダ
体調不良の子:ぶどうゼリー・水
体調が悪い子供は食欲がなかったので、食べられる範囲でやわらかく煮たうどんやゼリーを食べたり、水を飲んだり。
食欲がないときは無理させず、食べやすいものを少しだけでも
2日目
朝:昨晩のカレー
昼:焼きそば
夜:魚べいのテイクアウト・誕生日ケーキ
体調不良の子:おかゆ・うどん・ぶどうゼリー
上の子の誕生日だったので、予約しておいたケーキと急きょ、お寿司屋さんでテイクアウトに。
体調の悪い子供も食欲が戻ってきたようで、安心
3日目
朝:ご飯、目玉焼き、みそ汁、ヨーグルト
昼:野菜たっぷりうどん
夜:味噌ラーメン(ひき肉+もやし)
3日目には皆と同じものを食べたいってことで、メニューは同じものに。
夜のラーメンは、おもうまい店にも登場した、小千谷市の勝龍さん味噌ラーメンのもとで作った味噌ラーメン。
上の子は、この味噌ラーメンのもとで作ったラーメンが大好きで、大人と同じ量にしてもペロッと食べてしまうほど。
4日目
朝:ピーナッツバタートースト、ヨーグルト
昼:近所のパン屋
夜:ご飯、麻婆春雨・ポテサラ・味噌汁
昼は、妻がパンが食べたいというリクエストに応えるため、近所のパン屋さんへ。
5日目
朝:ポテサラトースト・ヨーグルト・キウイ
昼:たぬきうどん・いなり寿司
夜:とり釜めし・ハムカツ・味噌汁
子どもの体調も回復して、私にも余裕が出てきたところで、揚げ物が食べたくなり、ハムカツを作りました。
ようやく日常が戻る。
ワンオペを乗り切る「負担を減らす技術」
「根性論」で乗り切るのではなく、“仕組み”で乗り切るのが正解でした。
3つの「ま、いっか」
- レトルト食品でも ま、いっか
- 買い物は近くのコンビニでも ま、いっか
- 部屋が散らかっても ま、いっか
完璧を手放すと、気持ちが軽くなります。
家電とツールは「自己投資」だと思う
特に効果が大きかったのがスマートウォッチ。
通知確認のムダ時間がなくなるだけで、イライラしたりしなくて助かりました。
ストック食材は“未来の自分を救う保険”
- 冷凍うどん
- カット野菜
- カップラーメン
- インスタント味噌汁
これには本当に助助けられました
夫婦には「家事の共有スキル」が必要
ワンオペが明けた瞬間、妻が「ありがとう。本当に助かったよ」と言ってくれました。
しかし実はそれ以上に、私自身が気づきを得たのです。
妻の“見えない家事”を初めて理解した
- 料理の段取り
- 子どもの体調管理
- 生活リズムの調整
- 掃除の優先順位
- 感染対策の判断
どれも「考えながら動く仕事」。これは実際にやらないとわからない。
任せきりは“夫婦の不平等”を生む
今回の経験で決めたことがあります。
「互いの仕事を見える化する」
これだけで、「やってるのに気づいてくれない」が減りました。
手抜きは生活の最適化ツール
スマートウォッチ、宅配、生協、冷凍食品。
これらは「手抜き」ではなく 生活の最適化ツール だと実感しました。
正解はそれぞれの夫婦で違う
5日間のワンオペはたしかに大変でした。
でも、それ以上に価値があったのは、
「夫婦がどう支え合うか」を考えるきっかけ
になったことです。
- 食事の手抜きは最大の工夫
- 完璧を目指さない
- 情報を共有する
これだけで、我が家の家事の負担は驚くほど軽くなりました。
それに、どちらか一方が頑張る必要なんてないので、お互いが家事を出来るような関係を作っておくことが大切だなと改めて思いました。
まとめ|今日からできる“暮らしを軽くする方法”
- スマートウォッチで通知のストレスを減らす
- 冷凍食品のストックを増やす
- 家事は“完璧”にしない
- 夫婦で「見えない家事」を共有する
子育ては一人で抱え込むものではありません。
夫婦で支え合い、ツールを活用すれば、もっと軽く、もっと快適に暮らせます。

