この記事でわかること
- DIYでも安全に庭にフェンスを作れるのか
- 失敗しないための材料・道具・手順
- 実例:1人/約10日/約30万円の目安
- 倒れないフェンスの重要ポイント
家を建てた時に一緒に作る方が多い一方、家を建ててしばらくしてからフェンスを作る方も多くいます。
我が家は、子どもが大きくなってきたころ、庭でボール遊びをしようとしましたが、
- お隣さんの家にボールが当たったらどうしよう
- 敷地にボールが入らないようにしたい
- 道路にボールが転がらないようにしたい
と言った不安や
- 庭をおしゃれにしたい
- 人目が気にならないようにしたい
という思いもあって、家を建ててしばらくしてからフェンスを作ろうということになりました。
まず相談したのが、家を建てたハウスメーカーの担当者さん。お願いして見積を出してもらいましたが、金額を見て正直、目が飛び出ました。
担当の方が言うには、外構工事はどうしても高額になりがちだなんだそうです。
「これは無理かも…」と一度は諦めかけました。が、建築の仕事をしていた旦那が作るということに。
庭にDIYでフェンスを作ろうと考えたとき、多くの人が不安に思うのが
- DIYで本当に安全なフェンスが作れるの?
- 失敗して倒れたら危なくない?
- 道具も材料も多そうで大変そう…
だと思います。私も大丈夫かな?と思いましたが、DIYで5年以上たって、台風や大雪などを経験しましたが、びくともしていません。
結論から言うと、正しい手順とやり方を知れば、DIYでも“フェンス”は作ることが出来ます。
この記事では、実際にDIYでフェンスを作り、5年以上使って分かったリアルを、これから作ろうとしている方目線でまとめました。
DIYでフェンスを作ってみようかと考えている方の参考になるでしょう。
ただし、素人が作ったものなので、プロの方とは違うところもあると思います。
DIYでも“倒れないフェンス”は作れます
一番気になるのが、「DIYだと倒れそう」「強度が不安」どと思います。
結論から言うと、束石を深く設置して、フェンスの高さが高すぎなければ、DIYでも十分フェンスを作ることが出来ます。
実際にDIYで作ったフェンスは、5年以上使って台風や大雪を経験しても大きなトラブルなく維持できています。
DIYフェンスで失敗しやすい原因
庭フェンスDIYで失敗する原因は、だいたいこの3つです。
- 基準(水平・高さ)が曖昧で、支柱がそろわない
- 束石が水平じゃない→ 支柱が斜めになる→ 強度が落ちる
- 板の隙間が詰まりすぎて風を受けてしまう(風が抜けない)
この3つを記事内で順番に説明していきます。
まずはフェンスのデザインを決める
まずはどんなフェンスなら作れるかということが大切です。
凝ったデザインは難しいので、散歩しながらご近所さんのフェンスを参考に決めたのが、柱はアルミ製で、板を横に張った、ボーダーフェンスです。
ボーダーフェンスのメリット
なぜボーダーフェンスにしたかというと
- ボールが外に飛びにくい
- 視線を遮れる
- 風が抜けて倒れにくい
- 花や装飾を楽しめる
そして、このデザインなら作れる。ということで、このフェンスに決定しました。
必要な材料一覧
ここは迷いがちな部分なので、先に一覧で固めます。
- 束石
- フェンス用アルミ支柱
- くさび
- セメント
- ワンバイ材(1×3)
- キシラデコール
- 鉄工用ビス
束石が高さが低いと、地面に埋める深さが浅くなってしまい強度が弱くなってしまう危険があるので近くのホームセンターで一番高さがあるもので高さ45㎝、縦18㎝×横18㎝を選びました。
支柱は、アルミ製のもので、75㎜×75㎜。厚さは強度が心配だったので2.1㎜と厚みがあるものに。
板は、加工するのが面倒だったので、ワンバイ材(1×3)で19㎜×63㎜のもの。
鉄工用ビスは、アルミ支柱に板を打ち付けるためのもので、木ネジだとアルミに打ち付けが出来ないので。
板を虫や腐食等から守るために防腐剤を塗る必要があります、臭いがきついもの使ってご近所トラブルになるのを避けるために、比較的臭いの少ないキシラデコールをチョイス。
セメントは、水を加えるだけで使うことが出来るインスタントタイプのもの
最低限必要な道具
- インパクトドライバー
- スケール
- 水平器
- 水糸(100均
- 杭
- ノコギリ
- さしがね
- とんかち
- 剣スコップ
- ジョウロ(100均)
- バケツ&刷毛(100均)
- ブルーシート
- 木っ端
正直、これらの道具がないと、自分でフェンスを作るのは難しいと思います。
インパクトドライバーは板を貼るのに絶対に必要。水平器がないと水平を確認できないので、支柱や板が斜めになってしまう可能性がありますし、スコップがなければ、束石を入れる穴を掘れません。
インパクトドライバーを持っていない方は、レンタルすることも出来るので、もしそんなに使わない。という方は、レンタルもひとつの選択肢として考えてみてください。
これは、私が使っているHITACHI:14DBAL。10年以上前に購入したので、HITACHIと表示されていますが、2018年にHiKOKIに変更されています。
家具の組み立てや修理にも活躍してくれる大切な一台。

モーター部分の本体がコンパクトなので、狭いところでも使えるので重宝しています。
ちなみに、ドリルビットをもっと短いものにすれば、さらに狭いところでも使うことができるすぐれもの。
銀色のフックでベルトに引っ掛けることが出来るので、わざわざ下に置いて、拾ったりして。という無駄な動きをしなくていいのもありがたい。
インパクトドライバーを使ったことがない人やビスうちのコツを知りたいという方に向けた記事を公開しています。
▶:インパクトドライバー使い方:初心者でも失敗しない基本とコツ
あると便利
- スライド丸ノコ:板の切り口・長さを揃える
- 作業台:腰が死なない&作業が雑になりにくい
- 革手袋:手を保護するためにも
- ゴム手袋:防腐剤対策
ここで紹介するものは、なくてもいいけれど、あると便利な道具です。
スライド丸のこ

スライド丸のこは、板の切り口を揃えるために使う道具。
板の長さをきっちり測っていけば、買う時にお願いして長さを揃えてもらえばいいんですが、とりあえず、板を買って、防腐剤を塗って乾かしている間に支柱を立てて・・という作業をするようであれば、支柱を立ててから、正確な長さを測って板の長さを揃える必要があります。
木も乾燥していけば長さが変わることもあるので、あらかじめ買っておいて、防腐剤を塗って乾かしてから、きちんと測って長さを揃えることをおススメします。
作業台
少しでも作業をしやすい環境をつくるのも大切な事です。
木を切ったり、防腐剤を塗ったりするのにしゃがんで作業をしていると、腰が痛くなりますし、立ったりしゃがんだりの繰り返しで、非常に疲れます。
疲れてくると、だんだんイヤになってきていい加減な仕事になってしまう可能性があるので、作業をする際には、立って作業が出来る作業台がおすすめ。
作業台があるだけで、作業の効率が格段にアップしますし、仕上がりも良くなります。
革手袋
木のとげが刺さるのを防止したり、工具を使った時に万が一、けがを防ぐためにも準備できればした方がいいです。
サイズの合わないブカブカの手袋だと巻き込んだりして危険なので、買う際は、試着して自分い合うサイズの手袋を購入するようにしてください。
ゴム手袋
ゴム手袋は、あってもなくてもどちらでも構いませんが、あれば、手が汚れない。といった程度です。
防腐剤が手についてしまうと石鹸で洗ってもなかなか落ちないので、気になる方は準備した方が良いと思います。
実際の作業工程|失敗しやすいポイントも解説
ここからが本番です。流れはこうです。
1) 基準を決める→2) 束石を設置 → 3) 支柱を立てる → 4) 板の準備 → 5) 板を張る
ここから実際の工程に沿って作業方法と注意した点を紹介していきます。
1. 基準を決める(ここがズレると全部ズレます)
使うもの
- とんかち
- 杭
- 水糸
- 水平器
- スケール
イラストもとに説明します。
フェンスの始まり・終わりを決めて杭を打ち、地面の一番高い場所を基準に水糸の高さを決めます。
※イラストでは、束石が埋めてる状態ですが、束石はイメージです。
この作業では束石はまだ埋めていません。

続いて、地面の一番高いところを基準にして水糸を張る高さを決めます。
低いところを基準にすると、高いところに束石を埋めたさいに地面の中に引っ込んでしまいます。
水糸を張ることも出来ないので、自然と高いところに合わせることになると思います。
杭を打ち込んだら、水平器で水平を確認しながら水糸を張りました。
ここで、きちんと水平にしないと、束石の高さが斜めになってしまうので、フェンスを作った時に、支柱の高さを合わせる時にちょっと大変になってきます。

イラストは、地面の凸凹を大げさにしています。
高いところと低いところの差が大きいと、低いところに束石を設置する時に、きちんと埋めることが出来ずに、フェンスが倒れてしまう危険があります。
束石全体を埋められるように、地面のでこぼこを剣スコップやレーキでならしておくことをおススメします。

失敗しやすいポイントと対策
失敗しやすいポイント
- 低い場所を基準にすると、高い場所で束石が埋まってしまって水糸が張れなくなる
- 地面の凸凹が大きいと、束石を十分に埋められず倒れる危険
対策
- 角スコップやレーキで、凸凹を整地しておく。
2. 束石を設置(フェンス強度のかなめ)
使うもの
- 束石
- 剣スコップ
- 水平器
穴を掘って束石を入れ、水平器で水平を出しながら微調整します。
この作業が一番重労働でした。
スコップは先がとがっている剣スコップを使いましょう。
先が平らな、角スコップだと穴を掘るのが大変です。
私は、剣スコップも大きなものだと穴が大きくなってしまったり、掘るのが大変なので、束石サイズよりも少し大きめの剣スコップをホームセンターで買っておきました。
束石を埋める場所を決めてから、剣スコップでひたすら穴を掘ります。
だいたいの深さを掘ったらいったん束石を入れてみて、あとどれくらい掘るのかを確認します。

深さが決まったら、水平器を使って束石が水平になるように掘った穴に土を戻したり、石を敷いたりして微調整していきます。
この微調整で束石を出したり入れたりするんですが、束石自体が重いので、何度もくじけそうになりながら、作業を進めました。
なぜこんなに、慎重にしたかというと、ここで束石を水平にできないと、支柱を立てた時に支柱が斜めになってしまう危険があるからです。


失敗しやすいポイント
- ここで水平が取れないと、支柱が斜めになってしまい、フェンスが波打ってしまいます。
- 埋める深さが浅いと、強度が落ちてしまうので確実に埋めてください。
3. 支柱を立てる
使うもの
- フェンス用アルミ支柱
- くさび
- スケール
- 水糸
- セメント
- ジョウロ
- ゴム手袋
固定の手順
- 支柱を差し込み
- 垂直を見ながら、くさびで仮固定
- 少しドロドロのセメントをジョウロで流し込む
- セメントが固まったら飛び出たくさびを切り、仕上げにセメントで保護
まずは、はじまりと終わりの束石に支柱を立てます。
支柱の高さは、束石にどれだけ入れるかではなく、束石からどれだけ出すか。束石の高さは合わせてあるので、束石上端から1.6mを出すことにしました。
支柱の頭から1.58mのところに水糸を張っておいて、残りの支柱を立てる時の高さの目安にしました。
なぜ、支柱の頭から1.58mのところに水糸を張ったかというと、支柱を立てる時に、一人で作業をしていたので、しゃがんだ状態で、柱の垂直を確認しながら、高さを合わせられるようにしたかったからです。

支柱を立てる時は、束石に支柱を差し込んで、水平器で垂直を確認しながら、くさびで仮に固定。ジョウロに緩くしたセメントを入れて、支柱と束石の隙間から流し込んでいきます。

緩くしないと、隙間から流れ込んでいきませんが、緩すぎると強度が弱くなってしまうので、少しドロドロしている程度でしましたが、ジョウロの先で詰まりそうになってしまいました。
流し込んだセメントが固まったら、飛び出たくさびのこぎりで切ります。
切ったくさびが腐らないように、固めのセメントを塗って仕上げました。
あとは、残りの支柱を水糸を張った高さに合わせて、立てていきます。


4. 板の準備板の準備
使うもの
- ワンバイ材(1×3)
- キシラデコール
- スライドまるのこ(なければのこぎり)
- バケツ&刷毛
- ブルーシート
- 作業台
- 革手袋
- ゴム手袋(使い捨てタイプが◎)
ホームセンターで必要な枚数の板を買って、乾燥させておきます。
ただ、量が多いと在庫が足りないかもしれないので、事前に注文が出来ればしておいた方がいいです。
板の準備
- 板の両端を切って切り口を整える&長さを揃えます。
- ブルーシートを敷いて、作業台の上で防腐剤(キシラデコール)を塗って3日程度放置して、完全に乾燥させました。
板の長さを揃えるのにあった方がいいのが、スライドまるのこ。ノコギリや丸ノコだと切り口が斜めになってしまいがちなので、きれいに作りたいなら、絶対にスライドまるのこがあった方がいいです。
切断作業をするときは、ゴーグルをつけて、皮手袋をはめてケガをしないように気を付けてください。
キシラデコールを塗るときに服やクツ、地面に垂れてしまうと、落ちなくなってしまうので、汚れてもいい服やクツ、ブルーシートを敷いて、ゴム手袋を着けて作業をしたほうがいいです。
失敗しやすいポイント
- ノコギリや丸ノコだと切り口が斜めになりやすいのでスライド丸ノコがおすすめ
- 防腐剤が服・靴・地面につくと落ちにくいので「ブルーシート+ゴム手袋」を使うのをおススメします
5. 板を張り付ける
使うもの
- ワンバイ材(1×3)
- キシラデコール
- 鉄工用ビス
- スケール
- 水平器
- 水糸
- インパクトドライバ
- 木端
- 革手袋
板が乾いたら支柱に張っていきますが、ここでも水糸が活躍します。
- まず最下段の高さを測り、両端支柱に水糸
- 水糸を基準に水平器で確認しながら最下段の板を張る
- 2枚目以降は、木っ端をスペーサーにして隙間を揃える
板が十分に乾いたら、支柱に板を打ち付けていきます。
ここでも、水糸を使います。
まず、柱の上から一番下に打ち付ける板の位置を測って、両端の柱に水糸を張ります。

張った水糸を基準にして、水平器で確認しながら一番下の板を張り付けます。
張り付けるときは、アルミの支柱に張り付けるので木工用ビスではなく、鉄工用ビスを使うようにしました。
木には表と裏があるので、板を張り付ける時は木表を外側になるように張り付けていきました。
一番下の板が張り付けて終わったら、水平器と木端を使って2枚目、3枚目と張っていきます。

板を張るときに気を付けたのが、板と板の隙間が狭すぎると、風でフェンスが倒れてしまう心配があったので、広めにとって風が抜けるようにしました。

これでDIYフェンスが完成しました。
失敗しやすいポイント
- アルミ支柱なので、ビスは鉄工用(木工用はNG)
- 隙間は狭すぎない:風が抜け、倒れにくくするために広めに張りました。

完成後の耐久とメンテナンス
完成後、5年経過しても、毎年春に1回、キシラデコールを塗る程度で倒れ・たわみなど大きな問題は出ていません。
DIYフェンスの費用・期間の目安
- 作業期間:約10日
- 費用:約30万円
- 作業人数:1人
※規模・材料で前後しますが、目安として参考にしてください。
プロの業者さんにお願いすよりもうん十万円安く作ることが出来ました。が、もう一度作ってと言われたらどうしよう・・と悩むくらい大変でした。
よくある質問
Q1. DIYでも本当に安全?
今回私が作ったフェンスL字型で高さ1.6m、束石の深さ45㎝です。
フェンスを高くせず、束石をしっかり埋まるように設置することで決まります。
設置した束石がぐらぐらしない方がいいです。
Q2. 1人でできますか?
私は実際、ほとんどを1人で作業しました。
束石の設置は重労働なので、余裕を見てスケジュールを組むのが安心です。
Q3. 倒れにくくする最大のコツは?
- フェンスを高くしすぎない
- 束石は深く設置する
- 板の隙間を詰めすぎない(風を逃がす)
- 不安なら控え柱を設置する
まとめ
DIYでフェンスを作ることはできます。
庭にフェンスを作ったことで、ボール遊びをしても、車道にボールが飛び出す心配もなくなりました。
子供たちが大きくなった今は、庭をライトアップさせて、夏や秋の夜にはゆっくりコーヒーを飲んだりしてくつろいでいます。
そのうえで、この記事の実例でも最後に強調されている3つはとても大事です。
- スケジュールをしっかり立てる
- 必要な道具はレンタルしてでも揃える
- やり方や仕方等の手順は確実に。
この3つを守るようにしてください。
この記事が、DIYでフェンスを作ってみようかと考えている方の参考になればと思います。
DIYでフェンスを作ってみようかと考えている方の参考になるでしょう。
ただし、素人が作ったものなので、プロの方とは違うところもあると思います。
次の記事では、家の庭をおしゃれにするアイテムを紹介しています。
ぜひ読んでください。

