職場が変わったのをきっかけに、車通勤から自転車通勤に切り替えた。
前の職場は、山を越えて片道20キロ以上もあったけれど、新しい職場は片道5キロで山越えもない。
最初は「ちょっと不便かな…」と思っていたけれど、いざ始めてみると、これが意外と快適。
いや、むしろ「なんでもっと早くチャリにしなかったんだ」と思うくらい、気持ちいいのだ。
朝の渋滞とおさらば。信号3回待ちからの解放
家から職場までは約5キロ。車だと渋滞がなければ、職場までは約20分くらいで着く。
ただ、通勤時間に渋滞はつきもの。渋滞に巻き込まれてしまうと、30分以上かかることもあった。
しかも国道を横断する信号は切り替わる時間が早くて3回待ちは当たり前。
そんなある日、ふと気づく。
「もしかして自転車の方が早いんじゃ?」
試しに自転車で出勤してみたら――なんと25分で到着。
スポーティーな自転車じゃなくて、普通のママチャリで。
「え、車より早いんだけど?」と独り言を言いながら、軽く笑ってしまった。
信号待ちをスイスイ抜けて、渋滞もない。しかも国道の信号3回待ちは1回になった。
ガソリン代は0円で意外とバカにならない節約効果
車通勤の時は、月に2回は給油して、月にざっくり5,000〜6,000円くらい。
これが、自転車通勤に変えて――ゼロ円に。
つまり、年間7万円以上の節約。
しかも、自転車のメンテナンスもほぼタダみたいなもの。
たまに空気を入れて、チェーンに油をさすだけ。
意外と速い! ママチャリ通勤のリアル速度感
「ママチャリって遅いでしょ?」と思っていたけれど、実際に通勤するようになってハッキリ分かった。
信号待ちを含めても、平均時速は15〜18km/hくらい。
短い距離なら、車より早い。
しかも、渋滞知らず。
朝の空気を切るように走ると、頭もスッキリして気持ちいい。
コーヒー1杯飲むよりも確実に目が覚める。
4. 自転車通勤あるある|坂道と雨の日の絶望
もちろん、いいことばかりじゃない。 チャリ通には「嫌なこと」もある。
- 車じゃ気にならない位の坂道が意外とキツイ。
- 雨の日に雨具がないと、全身ずぶ濡れで出社。
- 夏は着替えが必要。
でもこれもまた“味”。 同僚から「今日もチャリですか?」と聞かれると、ちょっと誇らしい。
朝から汗をかいて着替えるとサッパリした気持ちになれる。
自転車通勤がちょっと楽しくなるアイテム
チャリ通を快適に続けるには、アイテム選びも重要。
ここでは実際に使って「これ便利!」と思ったグッズを紹介。
通勤用ヘルメット
最近は軽くておしゃれなヘルメットが増えている。
かといって、スポーティーなロードバイクに乗っているわけじゃないから、「本気のロード乗り」っぽくないタイプを探して、選んだのがこの、ヘルメット。
通気性も抜群で、ダイヤル式アジャスターが付きで被っていても不快にならない。
防水リュック
雨の日でも持ち物を濡らさないためにも、リュックは防水タイプがおススメ。
そして、夏場だけじゃなく、春や秋でも汗をかきやすいから、背中の通気性対策も忘れちゃいけない。
このメッシュサポーターを取り付けることが出来れば、新しいリュックを買わなくても通気対策ができるのでおすすめ
レインウェア
「今日は大丈夫そう」と思っても突然降るのが雨。
少しは濡れてもいいや!と思っても、濡れてくると、気持ちも落ちてくるので、買っておいて損はないと思う。
ある日、帰りに雨が降っていたけれど、乗ってみたら、太ももが濡れてきて、ペダルを漕ぐたびにペタペタくっ付いてくる。これが地味にストレスで帰ってすぐに購入。
リュックごとカバーできるものもあるのでおすすめ。
こうしたアイテムを揃えると、雨の日でも“冒険出勤”がちょっと楽しくなる。
通勤時間が「ひとり時間」に変わった
自転車に乗ると、スマホもいじれない。 音楽も聴くことはできない。
けれど、風を感じて、街の匂いや音を感じていると、不思議と頭が整理されてくる。
仕事のアイデアが浮かんだり、昨日のモヤモヤがすっと消えたり。「移動時間が“思考時間”になった」感覚がある。
車だと、つい信号待ちでSNSを開いてしまう。 けど、自転車ではそれがない。
強制的にデジタルデトックスできるのだ。
自転車通勤で体も変わった
往復で約40〜50分。これを毎日続けていると、自然と脚力がつく。
通勤がそのまま「ながら運動」。
わざわざジムに行かなくても、カロリーが勝手に消費される。
しかも、“ちょっと運動した満足感”があるから、 夜ごはんのビールが美味しい(←ここ大事)。
自転車通勤は、ちょっとした“人生のリセットボタン”
朝、自転車で走ると、季節の変化を肌で感じる。
春の匂い、夏の朝日、秋の風、冬の冷気。
車の窓越しでは気づけなかったものが、たくさんある。
最初は「ちょっと不便かな」と思っていた自転車通勤。
でも今は、少しの不便を楽しめる自分がいる。
通勤が楽しみに変わるだけで、1日が軽くなる。 財布も、体も、そして心も、ちょっとだけ軽くなった気がする。
まとめ|“チャリ通ライフ”で朝をもっと自由に
車通勤をやめて感じたのは、「自由」と「余白」。
渋滞に縛られず、ガソリン代に悩まされず、風を感じながら職場へ向かう。
もちろん雨の日は大変だし、坂道では息も上がる。
でも、その不便が楽しい。
もしあなたが今、車通勤でストレスを感じているなら、 一度、自転車で通ってみてほしい。
朝の景色が、きっと少し違って見えるはずだ。